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バナナアート
2009-09-29 Tue 19:27
94年のジェノサイド後、ルワンダの国民の70%が女性になった。多くの男性を亡くし、女性たちが一家の大黒柱になったり、40万から50万人の遺児が、女性たちによって引き取られた。

ルワンダには女性の自立を促すグループが色々ある。このキガリ郊外の村では、ジェノサイドで未亡人となった女性たちが、バナナの樹皮・葉を使って、カードを作成していた。

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アフリカ大陸にはバナナが50種類くらいあり、甘いイエローバナナから、主食として食べるバナナ(ウガンダではMatokeと呼ばれる)まで色々。バナナを使ったお酒もある。バナナの樹皮や葉は、サッカーボール、かごやマット、ハガキなど色々なものに大変身!まさに生活の知恵。

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デザインも色使いもそれぞれ異なっていて、すごくかわいい。私はキリンが大好きなので、女性の皆さんにお願いをして、特別にミニカードを作ってもらった。個人用に大量購入。

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帰り際に、ウガンダの子ども達が作ったストラップやアクセサリーを見せたら、ここでも作りたいといった声が上がり、カードや裁縫などを指導している先生に、急遽実演。ただ、問題はルワンダの街中でこれらの材料を見かけないこと。先生達は時々染色の材料などを買いに、カンパラへ行くこともあるということなので、取り急ぎカンパラのお店の場所などを伝えた。ただ、ストラップもアクセサリーもほんの数回教えただけなので、この後彼らだけで作れるかというと、正直疑問。(作り方は簡単なのだけれど、微妙な長さの加減があり、この部分は、ウガンダの子ども達や先生が完全にマスターするまでは、すごく時間がかかったので)。

外国から来る客がこれらのカードを購入することが多く、観光客が少ないこの場所では、なかなか収益は伸び悩んでいるのが現状らしい。だからか、作っている方達がすごく喜んでくれた。先生の1人が、「購入する人がいると、彼女達のモチベーションが上がり、技術も向上していく」と言っていた。今後このグループは、ネットでの販売も考えているようなので、少しずつでも収入の機会が増えれば良いなぁ。。。


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和解とは
2009-09-06 Sun 13:51
各大学や教育機関で、度々行われるNURC主催の講義。ここでは、ルワンダ政府がいかに強い民主主義の国で、言論の自由があるかといった話があったり、「unity and reconciliation」に向けて行った(達成した)ことの数々が紹介される。英語でのパワーポイントと、現地語(Kinyarwanda)→英語での通訳を介して聞いている訳だが、聞いていて疑問を感じることも多い。

local NGOの話を聞いたり、fieldで直接、現地の人と話をすればする程、色々な現実が見えてくる。これは政府機関だけで働いていると、見えない部分で、和解の複雑さや政府の力の強さなどというものをひしひしと感じている。

ルワンダはジェノサイド後、国家の課題として「和解」を掲げた。そして15年経った今、一定の成果を挙げたとし、カンファレンスやワークショップなどでは、「achievements」(達成)がいくつも述べられ、和解が達成されたかのような印象さえ受ける。

でも現実は、もっと複雑だ。ここ数週間に渡ってfieldに行って学んだこと、感じたことがある。それは、上からの和解に対する圧力(和解が平和構築に必要で、和解は必須といった考え)をプレッシャーに感じている人も多いということ。和解は決して強要するものではないし、赦すことや、赦しを求めることも強制することではない。

でも実際、現場の色々な人と話をしていると、自分の愛する家族や友人を殺した人を赦さなくてはいけないと思っている人が多いことを知った。一方、Gacaca裁判でも罪を告白することを強要するような状況も多く、上からの圧力で罪を認め、赦しを請うということもあるのだということを知った。そうした場合、結局は心から罪を償うという自発的なものではない。

実際には、加害者への憎しみが消えず、悲しみや苦しみと戦いながら生きている、それでもなんとか生きようとしている人もいる。感情をコントロールしなくてはならないと言う人もいた。そのような状況の中で、政府が「和解」を強いれば強いる程、被害者の苦しみは増すのではないか。和解は、個人的なもので、当事者によってそのプロセスは異なる。ジェノサイドが起きたのは15年前。人々の心の憎しみやトラウマは決して簡単には拭いきれるものではないと思う。和解を急ぎ、また強いる環境の中では、真の意味での和解は生まれないと思う。

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披露宴
2009-08-30 Sun 18:00
教会で式を無事執り行った2人はその後披露宴へ。2人の入場に続き、ダンスや歌のチームが催しを行ったり、友人や家族のスピーチ。ケーキカット、ケーキバイトがあり、その後はそのケーキを新郎新婦が列席者へ配ったり。

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興味深かったのは、ゲストの方のギフト贈呈時間。ゲスト代表のグループがいくつかあり、それぞれがギフトの説明をマイクで延々とする。そのギフトが何で、どうやって使って欲しいかなど細かく説明。
ギフトもバナナの繊維で作られたマットやミルクを入れる為のつぼなど様々だった。

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列席者の数も150人くらいで、豪華な披露宴。披露宴では食事はなく、ソーダやケーキが振る舞われた。結納式に始まり、長丁場のセレモニーの数々だったが、2人の幸せが伝わってきて、とても楽しませてもらった私。誘ってくれた警察官の友人にお礼を言うと、彼はようやく一連のセレモニーが終わってゆっくりできることがとても嬉しいと言っていた。親族や同僚は、1ヶ月半くらい前から、毎週ミーティングを重ね、お金をcontributeし、それぞれの役割分担をしっかりと全うせねばならず、周りはとても大変なのだと。確かに、2人の幸せ、また無事セレモニーが行われたのも、多くの人の協力があったからこそ。関わった多くの皆さんにお礼を。そして新郎新婦の2人へ。本当におめでとうございます。

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(ルワンダの伝統的衣装 Imishananaを着て、出席)。

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