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戦争における人殺しの心理とは・・
2007-05-29 Tue 21:47
ジェノサイドを比較する授業があって、このクラスでは毎週1冊の本を読み、それについて発表→ディスカッションをします。
 先週はグロスマンの『戦争における「人殺し」の心理学』という本。
この本のテーマは、殺人の精神力学を解明すること。人間が戦い、殺し合うのは何故か。人間が人間を殺そうとしないのは何故なのかということについて。

 発表にあたっていたので、この本を2-3度熟読しました。本の中には、肉体的には殺す能力は十分あったにもかかわらず、いざという瞬間になると、戦火で兵士たちは目の前に立っている人間を殺す気になれなかったと書かれています。

 加えて、戦争とは人間が参加しうる最も恐ろしく最もトラウマ的な行為の1つ。ある程度の期間、参加すると98%の人間が精神に変調をきたす。精神的戦闘犠牲者になるとのこと。S・L・Aマーシャルという人の調査では、兵士の発砲率は第2次世界大戦15%-20%だったということが分かりました(但し、この数字に関しては、真実かどうかは謎が残る)。

 この発砲率は、朝鮮戦争では55%、ベトナム戦争になると90%-95%にまで上昇したのです。この殺傷率の上昇をもたらしたのは、脱感作(兵士の訓練の際、常に「殺せ、殺せ」と唱えることなど)、条件づけ(パブロフの犬やスキナー派のオペラント条件づけのように兵士を条件づけする。戦場でのあらゆる殺人状況の練習を行う。)、否認防衛機制の3方法の組み合わせでした。

 これによって、兵士は発砲をするようになるのですが、戦争から帰ってきた人の大多数がPTSDや精神的なトラウマに苦しんでいるとも著者は述べています。

 人間の中には、自分自身の生命を危険にさらしても、人を殺すことに抵抗しようとする力があるのです。戦争で兵士は当然のように発砲をし、相手を殺そうとするものだと思っていたので、この本をとても興味深く読みました。
 でも。。。。
 人に人を殺すことの条件付けを行い続けてきた国家は、その代償をどう考えているのでしょうか・・・。
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