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シエラレオネ
2007-06-28 Thu 22:57
かんかんに照り付ける太陽。連日暑い日が続いています。梅雨に入ったのに、肝心の梅雨はお休み中。梅雨の中休みというよりは、早休み(?)ですね。ここ最近毎日が目まぐるしく過ぎていき、気がつけば6月ももう終わり。ブログの更新もご無沙汰していました。最近は・・。(ちょっと長いです)。

1.「シエラレオネ」についての発表がようやく終わりました。Paul RichardsのAgrarian Underpinnings of the Sierra Leone Conflictという文献。本の中で用いられているDurkheim(社会学者)の論とシエラレオネの内戦の関係が所々整理できず、読んでは頭を捻る日々・・。なんとか終わったのでほっとしていますが、この発表にあたっては色々なことを考えました。

 簡単に内容を書くと、Durkheimの社会的分業の概念は、同質性に基づいている機械的連帯と、差異を保護する有機的連帯の2つに分かれています。RUF(反政府軍)が一般市民の身体を切断したのは、農業を出来ない体にさせ、敵の社会的連帯を壊すため。人類学的に戦争へアプローチするには、「本質」を見ることが大切だとRichardsは言っています。シエラレオネの内戦は農業に原因があるのでは・・?とし、農具が戦争の主な道具だったという事実が無視されてきたことなどを上げていました。

 2002年にシエラレオネの内戦は終結し、平和は戻ってきたかのように見えますが、実際の人びとの生活は未だ非常に厳しいのです。
平均寿命も約39歳で、世界1か2低い国と言われています。
 
 1987年IMFが、腐敗したモモ政権に対し援助を停止した際に、モモ大統領は、「教育は特権で権利ではない」と言っています。この言葉からも、政府に対し怒りを込み上げる国民が多数いることは納得です。
 そしてRUFは、次第に一般市民をシステムに協力する裏切り者と見、虐殺行為を行っていきます。(でもここで補足すると、残虐な行為を行ったのはRUFだけではなく政府もなのです)。


 シエラレオネでとれるダイアモンドが、RUFの主要な財源。もしこのダイアモンドが有効に開発に活かされれば、国が経済的に豊かになる可能性はあったのではないでしょうか・・。でも、このダイアモンドから得られる利益は、RUFや政府の役人の手にいき、大部分の人はダイアモンドさえ見たことがないのです。
 手や足を切断された人びとの心の傷や苦しみは、どうやって解消されるのでしょうか。

 こうした紛争を起こさないように、そして未だ他の国で起きているダイアモンドが資金源になっている紛争をなくすために、紛争に関わっているダイアモンドを買わないよう、2003年にダイアモンドの輸出にあたっては原石に「キンバリー・プロセス証明書」の添付が必要となり、不正取引が禁じられるようになりました。

 輸出入の際に、未加工のダイヤモンドには紛争に関わりのないことの証明を政府に対して求めたもので、70カ国以上が参加しています。紛争に関わりのない天然ダイヤモンドに対して証明書を発行します。ただ、その証明書の内容の真偽性を誰がどのように判断するかについてはまだしっかりした枠組みが出来ていないとも言われているのです。

 アムネスティ・インターナショナルと、グローバルウィットネスによる、ダイアモンド購入の際の手引きがあります。目的は、消費者側がダイアモンド購入の際に、売り手が紛争ダイアモンドではないという保証を確実にするよう圧力をかけることです。
  http://www.amnestyusa.org/diamonds/BuyersGuide.pdf

 今、私たちがこの紛争に対して、すぐに出来ることの1つとして書いてみました。
 私にとっては、ダイアモンドは遠い世界ですが、購入予定の方いらしゃったら、手引き見てみてください。
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この記事のコメント
裕香さんこそ「原石」!
ダイヤモンドのように光輝く裕香さん…早速の御返事、本当に有難う御座いました。
裕香さんのシエラレオネに関する文章を読んで、私も早速シエラレオネって一体どんな国だろうと思ってインターネットで調べて見たのですが、この国の歴史は一言で言って「争いの歴史」なんですね。10年にわたる内戦、それ以前にもクーデターや暴動(反政府デモ)も何度も起こっており、この国に住む人々が受けた被害は計り知れません。紛争とは無縁の私が、かつ裕香さんの様に専門的な研究をしていない私がこのような事を述べるのは大変失礼にあたるかもしれませんが、ダイヤモンドの事で何故大多数の一般市民の生命を犠牲にしなければならないのか…。この国に生まれた人々はさぞ悔しくて堪らなかった事でしょうね。
最後にいきなりですが、裕香さんは今回しシエラレオネを研究されたということで、このシエラレオネを舞台に描いた映画を御覧になられた事は有りますでしょうか?
その映画とは、レオナルド・ディカプリオ主演の映画「ブラッド・ダイヤモンド」です。裕香さんがシエラレオネの事を触れられたので、私は「そういえばあの映画!」と思い出して今書き込みました。御感想頂ければ幸いです。
それではまた…。
2007-06-29 Fri 00:31 | URL | TY #-[ 内容変更]
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2007-06-29 Fri 05:39 | | #[ 内容変更]
「本質」を見ることが大切
拝読させていただきありがとうございます。
内容が非常に深くて、何度か読み返させていただきました。問題の本質と、実際の私たちが行えるアクションプランまで、見事な論の展開に感服しております。

かつて、アメリカがイラクと戦争をする前に、「Oil to Food」と言って、人道支援の目的のためであれば、イラクの石油を食料と交換するために、輸出を認めるという特例がありました。その恩恵を受けていたのは、イラク戦争で反対の主張をしていたフランス。そして、当時の国連事務総長のアナン氏の息子が、その利権に深く関わっておりました。

結果、アナン氏のスキャンダルを「てこの原理」に、国連を傀儡のように操ったアメリカ政府と時のイギリス・ブレア首相、そして、日本・小泉首相がイラクへの戦争に踏み切り、ベトナム戦争を超える泥沼化していることを考えると、どうして、「本質」を見る目を、多くの日本の政治家や有識者はお持ちにならないのか?私にはどうしても理解に苦しみます。

「資本主義とは、人の命までお金で買わないといけないのか!」

という言葉を掲げて、石油メジャーを追い出して、アメリカの介入と真向勝負をしたベネズエラのチャベス政権も、独裁者になりかけているような危険性を持っていますし、昨年、マイクロクレジットでノーベル平和賞を受賞されたモハメド・ユノス氏もまた、政治に興味を持たれて党を作ろうとされておられます。すさまじい勢いで、時代が変わりつつあります。

でも、「地球環境」や「貧困問題」などを、新たなビジネスとして利用をする風潮から、今回のブログに書かれておられたように「本質」を見ることによって、どう、問題の根源的な解決を図っていくか。そして、自分たちが具体的に動けることは何かを知って、行動をしていくことにあるのではないかと思います。

アムネスティ・インターナショナルにも、色々とスキャンダルもあるのですが・・・それはまたの機会という事で。
2007-06-29 Fri 09:20 | URL | F.F #-[ 内容変更]
本質
何にでも本質って大切ですね。シエラレオネと聞いてカニエ・ウェストの”ダイヤモンドは永遠に”という歌を思い出しました。聞いたことありますか??あの歌はカニエ自身が同じ黒人でありながらでもダイヤモンドを身に付ける事に喜びを感じるみたいな...複雑ですね。

私もアフリカに興味を持ったものとして、こういった話題は興味をそそられますが、色々本を読んだりしていく内に何だか人間は、所詮は弱肉強食だなと思いました。若しかしたら人間って、一番悪い動物かもしれませんね(苦笑)

ただなぜアフリカがそういった紛争が多いのか、虐殺のターゲットとされているのか、そういった”本質”を問いてみたいです。アフリカの人自身にももちろん問題はあると思いますし。アフリカの中でも地域によって、性格は様々ですしね...わー色々お話したいです☆☆
2007-06-30 Sat 10:17 | URL | M #-[ 内容変更]
Mさんへ
 「ダイヤモンドは永遠に」という歌、残念ながら聴いたことありません。。。チェックしてみますね。
 世の中で1番怖いのは「生きている人間」という言葉を聞いたことがあります。銃や武器が人を殺すのではなく、人が人を殺すのですよね。でも私は同時に、本当は人の心は人を愛するようにできていると思っています。
 私もアフリカの本質の部分を問いていきたいです。
2007-06-30 Sat 17:20 | URL | yuka #-[ 内容変更]
TYさんへ
 実は、ブラッドダイヤモンド見ていないんです。見ようと思っていたら、いつの間にか終わってしまいました。DVDが出たら、見てみます。
2007-06-30 Sat 17:34 | URL | yuka #-[ 内容変更]
F・Fさんへ
武器の売買や援助利権まで利権と援助を切り離すことは出来ないのでしょうか・・。先日国連のPKOについてグループ発表をしたのですが、やはりここでも大国の利権がPKOの大きな問題となっていますよね。
2007-06-30 Sat 17:37 | URL | yuka #-[ 内容変更]
武器の売買と援助利権
具体的な例しかお伝えできませんが、ウガンダにおいては、大使からお話を伺った時の話なのですが・・・イギリスから独立をしたときに、北部にあった武器を現地に置いていってしまったことと、その使い道が「反政府」に利用され、国際テロ組織に発展していったという歴史を教えていただきました。アフリカの多くのテロ組織は、水面下でつながっていて、武器を持ってはならない人達が武器を持ってしまったことが悲劇の始まりだったと思います。

私が21回訪問したネパール王国も同じことが最近起きて、911同時多発テロ以降、アメリカが「テロ撲滅」のために武器の無償貸与を行いました。アパッチという戦闘ヘリコプターなども当時のデオバ首相に、ブッシュ大統領が貸与して、反政府運動を撲滅しろ!とやったわけです。

村ではマオイストと呼ばれる反政府運動が長年続いていたのですが、その現状は何もイデオロギーも関係なく、インフラを整えてくれたり、政府の管理が行き届かない「無知」な人達が多く、突然、ネパール政府が村人をアパッチなどで攻撃をしてきたことがあったようです。それまで、平和だった村で、普通の村民が撃たれてしまったことで、村人全員が反政府運動に参加して、インドの反政府テロ組織(一部はアルカイダとも繋がっているといわれます)から武器を購入したり、貸与されて戦争状態になりました。

上記の二つの例を考えると、最初は武器は無償貸与されたり、援助に近い形で渡されたりして、結果、それが新たな武器の需要を呼ぶという最悪な循環を呼ぶわけです。

アフガニスタンのPKOにて、長年に渡って戦い続けた二つの部族。ある村では少年の殆どは利き腕を切り落とされたりしていた悲惨な状態があった中、両方の部族長を呼んで、双方にとてつもないお金を渡して、強引に和解をさせた日本人のお方の話を伺ったことがあります。

かつて日本の戦国時代にあった刀狩みたいに・・・武器の存在そのものを無くすことが、武器の売買と援助利権を切り離す一つの方法かもしれません。武器を高く買い上げてスクラップして、平和利用するようなファンドを作るとか、発想そのものも根本から変えて、日本ならではの方法を模索してみる良い機会かもしれませんね。
2007-06-30 Sat 20:26 | URL | F.F #-[ 内容変更]
ブラッド・ダイヤモンド
7月6日まで、目黒駅西口にある小さな映画館「目黒シネマ」で上映しています。DVDは9月発売ですが、きっと今、みたほうが何かを感じることができるかもしれない、と思ったので、念のためお伝えします。二番館ですので二本立て、ディカプリオ特集なので「ディパーテッド」と併映です。「ダーウィンの悪夢」や「ラスト・キング・オブ・スコットランド」「ツォツィ」「ルワンダの涙」など、今年はアフリカが舞台の映画が目につきます。西欧社会の目線も、少しずつ変わってきているのでしょうね。永谷さんの一歩一歩ずつの前進、とても励みになります。自分も自分のフィールドでがんばります。突然の書き込みにて失礼しました。
2007-07-02 Mon 02:28 | URL | ys #akSG2.1Q[ 内容変更]
vsさんへ
 ブラッドダイヤモンドの映画情報、本当にありがとうございました。目黒シネマで上映されているとは、全く知りませんでした。行ってみます。
2007-07-04 Wed 17:22 | URL | #-[ 内容変更]
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