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ヒトラーの贋札
2007-11-08 Thu 00:57
 第2次大戦中のナチスドイツ。ザクセンハウゼン強制収容所で、贋札作りに従事させられたブルガーさんのお話を伺う機会に恵まれました。

 来年1月に日本で公開の「ヒトラーの贋札」にブルガーさんは、準主役として登場しています(映画ではアウグスト・ディール)。この映画自体がブルガーさんの回想録をもとに制作されました。

 ブルガーさんは、スロバキア生まれのユダヤ人。試写会のあとの講演会は、当時のスロバキアがチェコを裏切る形でいかにナチスと協力体制を結んでいたかの話から始まります。

 そしてブルガーさんは言いました。「14歳のときに印刷工の仕事をしていたことがありました。これが私のその後の人生に大きな意味を持ったのです」と。強制収容所内で極秘に行われた紙幣の贋造に、ブルガーさんは印刷工の技術をかわれて、協力させられたのです。ナチスは、ユダヤ人に紙幣の偽造をもさせていました。

 妻をアウシュヴィッツのガス室で失ったブルガーさん。贋札造りに協力することで、ナチスの力を強めてしまう・・・。抵抗すれば死、続ければ、それはユダヤ人への裏切りでもありました。

 ブルガーさんの言葉は一言一言に重みがありました。生涯忘れられないことは?との会場からの質問に、「selection」という言葉について答えられました。6週間に1度裸で並ばせられ、その度に200人くらいのユダヤ人が指をさされ、ガス室へ直行させられたこと。1日の食事は300グラムのパンだけで、皆が約35キロの体重で、誰が誰だか分からない状況だったと話します。でもそんな状況下でも「人は生きていた。自分から死のうとは思わなかった」そうです。

 ブルガーさんはこれまで8万5千人のドイツの高校生などへ講演を行ってきたそうです。今の彼らが「罪」を感じることはない。でも、各地にいるネオナチの暴動や活動に賛同することは、殺人者への道へつながるのですと訴えられました。

 これまで私自身、ナチスのユダヤ人迫害に関して勉強したり、本や映画を目にすることはありましたが、今回ブルガーさんの話を聞き、その1つ1つの言葉が強く胸に刻まれました。ブルガーさんは現在90歳。自分が目にしたこと、体験したことを伝えていかなければならないという姿勢に、このような悲劇を2度と繰り返してはいけないと改めて思ったし、この言葉を私たちも次世代に語り継いでいかなくては・と思いました。


 
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別窓 | 大学院 | コメント:2 | トラックバック:0
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この記事のコメント
たしかに
フランクルの「夜と霧」を子供の頃読んだことを思い出しました。あの時はただただ怖かったことを覚えています。
生理的に恐ろしいと感じる体験が子供にあんまり無くなっている様な気がして、それがすごく怖いことのように思うのですが・・・・。そこからタイトルを引用したものと思われる北杜夫の「夜と霧の隅で」もよく読んだなあ。
2007-11-12 Mon 18:43 | URL | koide #XVgCdbeE[ 内容変更]
koideさん
 子どもの頃に読んだ「アンネの日記」が、私には強烈に印象に残っています。
2007-11-23 Fri 13:41 | URL | yuka #-[ 内容変更]
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