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Rwandan Genocide
2008-10-23 Thu 04:36
 私がとっている授業の1つに「Introduction to African politics」がある。昨日のテーマは、Ethnicityと紛争について。授業ではルワンダの事例が取り上げられた。ルワンダでは94年の春から100日間に国民の少なくとも80万人-100万人が虐殺された。この脅威は3ヶ月間(100日間)に換算すると、ホロコーストのユダヤ人犠牲者のほぼ三倍にあたると言われている。

 もともとフツとツチは言語も同じで、大きな違いと言えば遊牧民族と農耕民族というくらいで、両者は共生していた。ところが植民地時代にある神話(ハム仮説)が広められる。(以下ごく簡単に記述)。

 ーキリスト教では、この世の中に生きる人々はノアの子孫であるとみなされる。
 ―そのノアには3人の息子(セム、ヤペテ、ハム)がいた。
 ―ある日ハムが、裸で酔って寝ているノアを見て、セム、ヤペテを呼んで見せようとする。
 ―後にハムの行いを知ったノアが、ハムの子孫に呪いをかける。創世記によればセムの子孫:ユダヤ、ヤペテの子孫:ヨーロッパへ、ハムの子孫:アフリカへ。ここからアフリカに住む黒人=「ノアの呪い」と関連するようになった。ところがルワンダのツチに関しては、北と東から入って来たとされ、人種で言えば白人、ヤペテの子孫であり、フツはハムの子孫であるとされた。フツの人の中にはこれにより、ツチを外からきた侵略者と見る人もいたと言う。

 ツチは黒いアーリア人であり高貴な民族、ヨーロッパ人に近いとみなされたのに対し、 フツは野蛮人とみなされた。植民地時代、フツとツチに対して市民権の有無や教育などに差をつけていく。
 ルワンダではヨーロッパ人によるこの思想/ハム仮説が、ルワンダの伝統社会に入り、伝統的イデオロギーとなって生きつづけることになった。そしてこれが、ジェノサイドを生んだイデオロギーの土台となったと一説では言われている。
 ベルギーが、植民地支配しやすいように人種のIDカードを発行、フツとツチに分けツチ優勢社会を作ったことは知っていたが、このハム仮説については初めて聞いた。

 アフリカの紛争について語るとき、「部族紛争」「民族紛争」と一括りにまとめて結論付けてしまうことには危険性が伴う。

 授業の前に配られたreportには、当時のアメリカ大統領クリントン氏と、UN secretary のKofi Annan氏の言葉が書かれていた。行動をおこさなかったことを謝るとともに、2人ともがルワンダの状況を十分に理解していなかったと言う。(弁解?する)。この授業のProfessorは2006年までUNで働いていたのだが、2人ともルワンダで起きていることをほぼ知っていたと言う。

 でもルワンダで起きていることを「ジェノサイド」とは認めず、代わりに「ジェノサイド的行為」という言葉を使って片付けた。そこには、前年のソマリアでの国連の介入が失敗したこともそう呼んだことの理由の1つであろうが、結局は世界は大虐殺を見過ごす結果になった。

 ナチスによるホロコーストの後、「もう2度とこんな悲劇が起きないように」と多くの人が願ったと思う。しかし歴史は繰り返した。ルワンダ・ユーゴスラビアetcへと。

 そしてルワンダのジェノサイドの後、同様の事態がスーダンで起こっている。授業の後、数人のアフリカから来た学生が言っていた言葉が頭に残る。「Never again」はアフリカのcontextの中では、ないのではないだろうか?と。

 紛争は、過去の植民地期、また大国、先進国に住む1人1人の行動とも大きく繋がっている。再来週の授業でも引き続き、ethnicityについて考え、後半は天然資源と紛争について学ぶことになっている。

 そう、来週は授業がなく、reading week. (エッセイを書いたり、授業のreading listの本を読んだりする週と定められている。nativeの友人たちの中には、旅行に行く計画を立てている人も多い)。私はエッセイやら授業の読み物がかなり溜まっているため、家にいる予定。この週、1週間だけどかなり有り難い。

 皆様、良い週末を!


 

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この記事のコメント
久しぶりに書き込みします。
遺伝子の研究から人類(ホモ・サピエンス)は、今から15万年位前に、東アフリカからアラビア海を渡り、アジア、ヨーロッパに移動した事が分かったそうです。アフリカは、人類の故郷です。裕香さん、ウガンダに行かれた時は、現地の子供達に教えて下さい。ここが、人類の始まりだと。

住居の記事を読んで。

マッキー(藤城真木子さん)も同じ事を体験した様です。
裕香さんと、まったく同じを書いていました。あまりに、似ていたので、笑ってしまいました。

それから、ソフトバンクホークスは、激動の一年になりました。チームは、最下位になり、王監督は、辞任され、えらい事になっています。しかし、チームは、無くなる訳ではありませんし、王監督も球団の会長(ゼネラルマネージャー)として、チームを去る訳ではないので、ファンとしては、イッチョン心配していません。
秋山新監督に期待しています。

イギリスは、温暖化は余り無い様ですね。日本は、今年の夏も暑かったですよ。秋もなかなか涼しくなりません。
イギリスは、どうなんでしょうか?
冬は、寒いんでしょね。お体に気をつけて。

毎回、記事を読むのを楽しみにしています。
失礼します。


2008-10-26 Sun 12:26 | URL | 博多の人間 #-[ 内容変更]
博多の人間さま
住居の件、私以外にも同じ経験している人、本当に多いんですよね~。Bradfordも日に日に寒くなっています。今週水曜日は、ラジオの天気予報によると、気温が氷点下になるらしいです。10月でこの気温だと、先が思いやられます。お互いに身体には気をつけましょうね。
2008-10-28 Tue 05:50 | URL | yuka #-[ 内容変更]
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