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村長宅で
2004-12-19 Sun 02:39
ナンサナ村7〃8Zoneのカバンダ村長から、ホームステイしにこないかというお誘いを受け、先週から17人家族の仲間入りをさせてもらっている。

カバンダ(父・42歳)・ナガワ(母・年齢?)の子供は、長男・マウェッジェ(20歳)、長女・イバ(17歳・女)に始まってバブラ(12歳・女)、ジュリエット(12歳・女)、ジョアニータ(10歳・女)、プロス(10歳・女)、ジャネット(4歳・女)。 ミレイ(24歳)、グレイス(14歳・女)、アイリーン(14歳・女)はカバンダの親戚の子供。ムシゲ(15歳・男)は実の父親から暴力を受け続け、逃げていた所をカバンダに助けられた。 ナカトー(11歳・女)は、ストリートチルドレンだったが、カバンダによって拾われた。ペイシェント(3ヶ月・女)はミレイの子供だが、お父さんはいない。ミレイの夫はミレイの妊娠を知り逃げてしまった。
そしてフィオナ(8歳・女)とジュニア(5歳・男)は今年8月に村長宅に引き取られた兄弟だ。

今年8月、村長宅に知らない女性がやってきて、この子たちを数時間見ていて欲しいと言ってきたそう。それから数時間・数日・数ヶ月経っても母親は姿を現わさず・・・


4ヶ月経った今、フィオナとジュニアはすっかり村長宅の子供のようになっている。子供たちは朝から晩までよくお手伝いをする。


まず、1日2回程度の水汲み。よく断水になるこの村では、水がなくなれば、約3リットル、5リットル、20リットルの水が入る、サイズの違うタンク(ジェリカンと呼ぶ)を持って、近くの井戸まで水を汲みにいかなくてはいけない。
(水道がない家では、365日毎日この作業を繰り返す)


往復約2キロの行程なのだが、途中に大きなぬかるみがあって、(最近雨が続いているため)そこで一旦裸足になり、じゃぶじゃぶ膝まで水に漬かりながら、井戸へ向かう。


4歳のジャネットでさえ、3リットルの水をいとも簡単に運ぶ。汗だくになりながら、5リットルのジェリカンを必死になって運ぶ私とは大違いだ。


私の姿を見て子供たちは大笑い。ジョアニータは自分も5リットルのジェリカンを持っているのに、「Can I help you?」と聞いてくる。「いやいや、ちょっと休もう」と言って、皆で木陰に座っておしゃべり。


いつも真っ先に休憩をしようと切り出すのは、決まって私。そして汲んできた水を洗面器に入れ、ごしごしと洗濯をしていれば、「いつもマシーンを使っているから、難しいだろう?」と村長が聞いてくる。


更にグレイスやアイリーンは、「洗濯は私たちがするよ」と言ってくる。洗濯も水汲みも料理も、小さな子供の面倒も掃除も、ウガンダの子供たちは、大人顔負けに見事にこなす。すっかり機械に頼りきってしまった日本人の生活スタイルとは、180度違う。


ホームステイをし始めてから、夜が楽しい。夕食が終われば、夜は8畳程の部屋(ここは、12歳以上の女の子たちの部屋で、私もこの部屋で一緒に寝ている)にいつも10人以上の子供たちが集まって(近所の子供が遊びに来ることも多い)、歌を歌ったり、踊ったり・・歌の上手なイバが、覚えたての歌を披露すれば、たちまちアンコールの声が鳴り響き、皆が同じように歌おうとする。

そこで1枚の紙に歌詞を書き、皆で覗き込みながら必死に頭に歌詞を入れようと試みる。同じ歌を20回以上は繰り返し歌うのだ。イバが「この部屋にラジオがあったら、もっとレパートリーが増えるのに」と呟く。


ルガンダ語の歌も、子供たちは熱心に教えてくれる。ホームステイをし始めてから、皆の丁寧な指導のお陰で3曲の歌を覚えることができた。


停電になれば、部屋の外に出て空を見上げる。
満点の星空。

停電であるから、星は更に輝きを増す。すると突然「あー流れ星だ!」と誰かが叫ぶ。歓声が沸く。


「こうやって星が流れた時に、願い事をしたら叶うって知っている?」と私が聞くと、ナカトーがびっくりした顔で、何度も「本当?本当?」と聞いてくる。


皆が必死にルガンダ語で何かをお願いしている。「星が流れている間に、お願い事をしないといけないんだよ」と言うと、慌てて皆揃って、早口の練習。
そんな時もフィオナは1人真剣に空に向かって祈っていた。彼女の願いは、・・・?お母さんが帰ってくることではないだろうか・・何故だかフィオナに尋ねられなかった。


アパートに住んでいた時は、停電になれば勉強をするか寝るしか選択肢がなかったが、カバンダ家にやってきてからは、どんな状況下でも色々な楽しみ方があるものだということに気付いた。もっとも子供たちの純粋な気持ちが溢れているから、その楽しみも倍増するのだが・・・。


時計の針が11時を回る頃、私たちは床に就く。8畳の部屋に、7人の子供プラス私が一緒になって寝る。
夜中に突然目が覚めた時、小さな小さな寝言が聞こえたり、ぐっすりと寝息を立てながら、子供たちが気持ち良さそうに寝ている姿を見ると、生きているって素晴らしいなあ!と思うのだった。

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