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「建築批評 土版」
2007-03-23 Fri 19:25

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「建築批評 土版」(西田書店)。この本には、ラカイプロジェクトの建設・設計を手伝ってくれている小林 一行くんが「ブガンダ国王の墓」について書いた記事が掲載されています。ウガンダはかつて王制をとっていて、ブガンダという王国はウガンダの中心的存在を果たしていました。ウガンダという国名は、このブガンダ王国にちなんでつけられたものなんです。小林くんとは 2004年秋にウガンダで出会いました。彼は当時、大学を休学してあしなが育英会のプログラムでウガンダに1年間滞在していました。

 首都カンパラにほど近いカスビという場所に、大きな茅葺のブガンダ国王の墓があります。本にはこのブガンダ国王の墓を通して小林くんが感じたこと、ウガンダの建築様式やウガンダ人の建築への概念、また地方に滞在した時の経験などが書かれていました。私もこのブガンダ国王の墓には、1度行ったことがありました。歴史を感じさせる建物です。現在もブガンダ国王の親族が敷地の中に住んでいるんですよ。
 現在は日本の大学院で建築を学ぶ小林くん。ウガンダ滞在中は現地の建築事務所で手伝いをし、マケレレ大学(ウガンダの国立大学)で建築について学んでいた彼だからこその視点。「建築」から見たウガンダは、25才の彼にどううつったのか。ぜひ読んでみてくださいね。
別窓 | ウガンダでの生活 | コメント:3 | トラックバック:0
お大事に
2007-02-17 Sat 16:25
 これまで約2年間コラムを書かせていただいた福岡の健康情報誌「お大事」、2・3月号でウガンダ日記は最終話です。この「お大事に」は病気や健康、薬について簡潔にまとまっていたので、自分自身色々学ばせてもらいましたよ。これから「お大事に」はリニューアルします。詳しくは、ホームページをご覧くださいね。http://www.odaijini.jp

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別窓 | ウガンダでの生活 | コメント:1 | トラックバック:0
出国
2005-10-31 Mon 01:06
樹木の悠々しい姿、緑のにおい。
人も、山も緑も全て一体となって「自然と共に生きること」を教えてくれたアフリカ・ウガンダの大地。
時に厳しく、時に温かく私を迎え入れてくれた。2度のマラリア。体中を襲ってきた、蜂、のみ、蚊の痒み。洗面器に、1杯だけの水を使っての入浴の時間。雨季の時期、水が溢れかえる道路・・・。バッタが大量発生すれば、雨季の終わりを実感。飛び回る蛍に、鳥の大合唱で目覚める朝。ウガンダの人の生活、それはいつも大地と共にあった。

人々は自然の速度に合わせて暮らしていた。 そして、この途轍もなく広大な大地は、苦しさも楽しさも、喜びも悲しみも、いつも沢山の感情を与えてくれた。人間が生きることの難しさ・尊さと共に・・。
St.Joseph PrimarySchool 、Have Mercy Primary School、 Rainbow Houseや Rakai地区の皆さん、本当にどうもありがとうございました。皆の優しさが思い出される。

「やせっぽちのゆかは、もっと食べなくちゃいけない」と翌日に備えていた食料まで調理してしまうおばさんたち。「ここにしばらく泊まっていきなさい。」といつも声をかけてくれた村長ファミリー。「洗面器1杯の水じゃ、入浴は大変でしょう」と言いながら、髪を洗うのをいつも手伝ってくれた、私のウガンダの妹たち。「私が、僕がメインロードまで送っていく」と、毎日見送ってくれた生徒たち・・・上げだすときりがないのだが、見ず知らずの遠い国からやってきた、生活力のない、好奇心ばかり旺盛の私を、彼らはいつも優しく温かく迎えてくれた。携帯電話やデジカメをとられたり、マラリアにかかったり、嫌なこともあったけれど、私はやっぱり「ウガンダ」が大好きだ。

最後に私が思い出に残っている1人の少年の話を記したい、と思う。彼の名前はKabanda Fred。(1度日記にも記したことがある)彼は、両親をエイズで亡くし、80歳以上になるおばあさんと2人で暮らしていた。生活費も学費も、彼が全て稼がなくてはならず、学校が終わってからも、又時には学校を何日も休んで 仕事をしていた。バスや、車を洗ったり、隣近所の人の水汲みを手伝ったり、時に鍬を持っての畑仕事。レンガ作りや野菜売り・・・。

11歳のKabandaはとても小柄なのだが、その働く姿は大人のようだった。大きな荷物をいつも背負っているようだった。といっても、時に大人からだまされて、働いた分のお金をもらえないことも度々あった。手にしたお金は、いつも生活費や、おばあさんの薬代に消えていく。学費が払えない彼は、校長先生にお願いして、学校の中では、「皆が嫌がる仕事」を率先して手伝っていた。ゴミ焼却場やトイレの掃除など。 (最近の学校の傾向として、学費が払えない子供は学校から追い出されてしまう)

それでも、学校から追い出された時は、外で真剣に仕事を探す。朝から晩までこまねずみのように動き回る。彼は、私に「お金をちょうだい」とか「学費がない」など、決して困っている姿を見せてきたことがなかった。

これはウガンダの子供にしては珍しい。私が接していた子供は、特に貧困層の子供ばかりだったので、私はよく悩みを打ち明けられたり、助けてほしいと頼まれることが多かったから・・・。 でも彼の描く絵には、時々彼の苦しさ、辛さが見え隠れすることがあった。

ある時、学校で彼は鼻から口から多量の血を吐いて、倒れた。でも、交通費がないから病院にもいけない。見かねた私は、国立病院であるMulago Hospitalへ彼を連れていくことにした。このMulago Hospitalはカンパラ1大きな病院で、基本的に診察料は無料。(薬代や手術が必要な場合は実費がかかる)

しかし、病院に到着した瞬間、目眩にも似た感覚に襲われた。ことごとく壊れた電球。薄暗く、一種独特な匂いが立ち込める病棟。木製のベンチにはおさまりきれず、床まで人、人、人で溢れかえっている。そんな中、1人外国人の私は皆の好奇の目に包まれる。

お金のない患者は、平気で何時間も(時に数日)待たされる。少しでも賄賂を渡せば、診察がスムーズにいくよと近くにいたおばさんが教えてくれた。そのおばさん、よく見ると足の先に大やけどを追い、皮が膨れ上がっている。血も滴り落ちているが、この人、大丈夫なのだろうか・・・。でもそのおばさんだけではなく、他の患者も重病の人が多いように見えた。  

Kabandaは病院にいる間中、ずっとずっと不安そうだった。小さな赤ん坊や、子供を抱いたお母さんたちを、ぼーっと見つめていた。私じゃ、お母さん代わりにはなれないよな。彼の心情が痛いほど伝わってきた。  彼は診察の結果、肋膜炎と判断された。とはいっても医者自身も確信がない。エコーの機械が古く質が悪いため、検査をすれば体に多大な負担を与えるということから、11歳の小柄なKabandaには、エコー検査は止めた方がいいという判断が下されたのだ。呼吸が苦しかったり、胸が痛くなることが多く、熱がある・・という彼の症状から、医者はそう、判断した。そして彼の生活パターンを聞き、「一刻も早く働くことをやめなさい」と彼に言う。

彼はその瞬間、声を出して泣いた。医者は、診察が終わったから出て行くように私に言い、私はKabandaの手をとって診察室をあとにした。薬を受け取り、彼を家に送るまでの間、私は彼と沢山話をした。私が一方的に話をしたり、質問をしただけともいえるが、彼は「ウガンダは好きだけれど、時に嫌いになることがある」と最後に私に言った。

11歳の子供が抱える心の葛藤、不安・・それはあまりに大きすぎる。(その後彼のおじさんにあたる人と話をし、おばあさんの面倒は、そのおじさんが見ることになった。そしてKabandaは、私の仲間の協力で現在寄宿舎制の学校で生活している。) 

彼以外にも、この国には厳しい状況に置かれている人があまりにも多い。中でも子供は、その被害を多大に被る。UNAIDSの事務局長の言葉・・「親をエイズで失ったエイズ孤児は、それゆえ他人から虐げられるという二重の悲劇に見舞われている。もし父親が戦争で亡くなれば、その父親は英雄となる。エイズで亡くなれば、差別的な目にさらされて生きていかなければならない」  

私が見てきた子供たちは、こうした差別や不条理さと戦い、生き残っている子供だ。貧困や、マラリア、伝染病などと共存し、生き抜いているのだ。でもいつ「死」が襲い掛かってくるかは、分からない。生活はいつもこの「死」と隣りあわせだ。現に、私はここで数多くの死を見てきた。  
エンテベ空港。学校の取り計らいで、私の出発に合わせて、見送り・空港見学ツアーが実施された。はにかんで手紙をくれた子供たち。私が教えた歌を一生懸命歌いながら、手を振り続けてくれる彼らの顔を、きちんと見ることができなかった。

本格的な雨季に突入し、ジャカランダの花が所々で咲き出したエンテベ空港で、私はずっと考えてきたことを実現させようと、誓った。2007年までに、私はラカイ地区に「孤児院」を作ろうと思う。子供だけで住んでいる家を少しでも減らすために・・・。
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